噛み合わせ治療、新神戸歯科|藤井佳朗 — 小児期における咬合治療と全身姿勢との関連について

院長藤井佳朗

院長紹介
藤井佳朗日本医用歯科機器学会理事
噛み合わせと全身との関連
を考える会顧問
日本歯科東洋医学会
日本歯科保存学会など、
参加学会多数。
■著書■歯科からの逆襲
咬合のマジック など

歯科からの逆襲

学会発表

過去の学会発表をご紹介します。

小児期における咬合治療と全身姿勢との関連について

【目的】
近年、咬合と全身との関わりが注目され、不定愁訴を中心に、歯科領域からの治療報告が増加している。また、咬合と全身治療との間にも関連のあることが報告 されており、脊柱異常彎曲や側弯症の治療報告もみられる。ところで、側弯症とくに構築性のものは発生機序が不明で、コルセットによる身体固定や、外科的手 術が一般的な治療法である。参考に、側弯症予防の歯科からの可能性について述べたい。

 

【方法】
小学校5年生で側弯症が発症し、長期間に及ぶコルセットによる身体固定も奏功せず、手術する以外に治療はないといわれた患者に対して、スプリント治療を行 い(2か月に一度の鍼灸治療併用)、その効果を参考に、脊柱が異常に彎曲している小学生に対して歯科矯正を中心とした咬合改変を行い、その効果を判定し た。

 

【結果と結論】
小児期において、全身姿勢に異常が生じている患者に対し、咬合治療が有効な場合があると思われた。原因不明の側弯症に対しても咬合治療により予防できる可 能性が示唆されると同時に、異常咬合が側弯症の原因である可能性も示唆された。また、背中の曲がりは万病の元といわれるが、姿勢制御による治療可能疾患は かなりの数になると思われる。咬合改変により、なぜ姿勢が変化するかが、顎関節が内耳に隣接することから、前庭系を介した反射や歯根膜に到着している神経 反射などが考えられるが詳細は不明で、今後、医科歯科両医学の協力のもと解明を進める必要があると思われる。

 

【結論】
咬合と全身姿勢には、密接な関係があるので、小児期から全身姿勢に注目した歯科治療が重要であると思われた。

 

 

1995年12月2日
第47回 愛知学院大学歯学会
会場:愛知学院大学歯学部基礎教育研究棟
吉川病院 藤井佳朗


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