噛み合わせ治療、新神戸歯科|藤井佳朗 — 虚実各証に特徴的な薬味の気味について

院長藤井佳朗

院長紹介
藤井佳朗日本医用歯科機器学会理事
噛み合わせと全身との関連
を考える会顧問
日本歯科東洋医学会
日本歯科保存学会など、
参加学会多数。
■著書■歯科からの逆襲
咬合のマジック など

歯科からの逆襲

学会発表

過去の学会発表をご紹介します。

虚実各証に特徴的な薬味の気味について

【目的】
漢方薬は、病名に対してではなく、「随証施治」「方証相対」の原則に基づき患者の“証”に応じた漢方(漢方処方)を適用しなければならない。その際、虚実 の判定は重要で、実証患者向きの漢方(以下実証の漢方)を虚証患者に投与した場合には副作用発現の可能性があり、虚証患者向きの薬方(以下虚証の漢方)を 実証患者に投与しても効果は少ないとされている。患者の虚実判定が困難な場合は副作用発現を考慮し虚証の漢方から適用するのが一般的である。漢方構成成分 は薬味と呼ばれ、各薬味の組み合わせや構成比率の変化により薬効も変化する。演者は第38回本学会において、実証漢方、虚証漢方における各構成薬味の同一 内における出現頻度を計算し、実証薬方に特徴的な薬味として、黄今、大黄、麻黄、石膏、芒硝、枳実、杏仁、黄連、虚証は、人参、茯苓、乾姜、黄耆を推定し た。今回はこれた各証に特徴的な薬味の気味を文献的に検討したので報告する。

 

【方法】
虚実各証に特徴的な薬味の気味を文献を参照し、その傾向を検索した。

 

【結果と結論】
実証に特徴的な薬味の気は寒、味は苦のものが多く、虚証は気は熱又は温、味は甘のものが多い傾向にあった。実証患者には陽実熱証が多く清熱作用があるとい われる寒性薬、また瀉的傾向があるといわれる苦の薬味が多く、虚証患者には陽虚寒証が多く、温補作用のある温、熱性薬、また補的傾向があるといわれる甘の 薬味が多かったことは理にかなっていると思われた。しかし、熱証でも陰虚実亢陽時にみられるような虚熱の場合、寒性薬ではなく補陰薬を応用するなど必ず全 身の証を考慮しなければならず、薬味の気味と患者の証との慎重なる対応が必要と思われた。

 

 

1991年12月15日
第39回 愛知学院大学歯学会
会場:愛知学院大学歯学部基礎教育研究棟
良匠会スポーツ歯学研究所 朝野歯科医院 藤井 佳朗


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