噛み合わせ治療、新神戸歯科|藤井佳朗 — 咬合と平衡機能の関連について

院長藤井佳朗

院長紹介
藤井佳朗日本医用歯科機器学会理事
噛み合わせと全身との関連
を考える会顧問
日本歯科東洋医学会
日本歯科保存学会など、
参加学会多数。
■著書■歯科からの逆襲
咬合のマジック など

歯科からの逆襲

学会発表

過去の学会発表をご紹介します。

咬合と平衡機能の関連について

【目的】
近年、咬合と全身との関わりが注目され、不定愁訴を中心に、歯科領域からの治療報告が増加している。また、咬合と平衡機能との間にも関連のあることが報告 されており、咬合支持のない場合に比べて咬合支持のある場合の方が身体動揺が減少する傾向にあるとの報告もある。そこで今回は、生理的範囲を離れた咬合状 態が、身体平衡機能に障害を与えることがあるのか、また生理的咬合位の回復により平衡機能障害を改善できるのかどうかを検討したので報告する。

 

【方法】
顎関節証とその随伴症状を主訴に来院した患者に対し、ロールワッテを両側臼歯部で咬合させ咬合高径を変化させた場合、平衡感覚がどのように変化するのか、 また、脳性マヒによる平衡障害と思われる患者や特定疾患である脊髄小脳変性症に対して咬合治療を行い、その効果を判定した。

 

【結果と結論】
咬合と平衡機能との間には密接な関係があるが、適切な咬合位を与えなければ、たとえ、咬合支持があっても平衡障害を軽減できるどころか、悪化させることも あることが示唆された。また医科では難治性の平衡障害に対しても、咬合回復を中心とした歯科治療が有効となり得ることが示唆された。咬合改変により、なぜ 平衡機能に変化が生じるのかは、顎関節が内耳に近接することから、前庭系を介した反射や歯根膜に到達している神経反射などが考えられるが詳細は不明で、今 後、医科歯科両医学の協力のもんと解明を進める必要があると思われる。

 

【結論】
咬合と平衡機能には、密接な関係があるので、平衡機能障害に対して歯科が重要な役割を演じるであろうと思われると同時に、日常歯科診療においても平衡感覚の審査は必要不可欠なものと思われた。

 

 

1996年6月2日
第48回 愛知学院大学歯学会
会場:愛知学院大学歯学部基礎教育研究棟
吉川病院 藤井佳朗


ページトップ